12月に入り、街中が慌ただしくなると、なぜか心だけが少し取り残されたような気持ちになることがありました。カレンダーの残りの日数は減っていくのに、仕事も家事も、そして夫婦の間の微妙な空気感も、何一つ片付いていないような焦り。
「大掃除、しなきゃいけないな」
そう思いながらリビングを見渡したとき、ふと目に入ったのが、棚の上に祀ってある神棚でした。薄っすらと積もった埃。それはまるで、忙しさにかまけて余裕を失っていた、私自身の心の中を見透かされているようで、少しだけ胸が痛みました。
家全体をピカピカにするのは、今の体力では正直しんどい。でも、「ここだけは整えたい」と直感的に思ったのです。これは、私が年末の神棚掃除と、新しい護符を迎えることを通して感じた、小さな「心の整理」のお話です。

なぜ「神棚掃除」から手を付けようと思ったのか
30代になり、仕事でも家庭でも責任が増える中で、完璧を求めることの苦しさを知りました。年末の大掃除もそうです。「あれもこれも」と欲張ると、結局どれも中途半端になって、自己嫌悪で年を越すことになりかねません。
だから今年は、ルールを一つだけ決めました。「神棚周りだけは、丁寧にやる」
神様がいる場所だから、という敬う気持ちはもちろんありますが、それ以上に「生活の視点が高くなる場所」をきれいにすれば、俯いていた顔も自然と上がるのではないか。そんな淡い期待があったからです。
古いお札への感謝と、手放す勇気
掃除を始めるにあたり、最初に直面するのが「古いお札(護符)」の扱いです。一年間、家を見守ってくれたもの。そのままゴミ箱に捨てるなんてことは、心情的にもできません。
一般的には、神社の古札納付所に納めるのがマナーとされています。私も週末、散歩がてら近くの神社へ行き、古いお札を納めてきました。手を合わせたとき、「一年間、なんとか無事に過ごせました」という言葉が自然と出てきて、そこで初めて、肩に入っていた力がふっと抜けた気がしました。古いものを手放すことは、新しい空気が入ってくるスペースを作ることなのかもしれません。
新しい「護符」を迎えるという意味
神棚をきれいにするのとセットで考えたのが、新しい「護符」の準備です。これまでは「なんとなく」神社で買ったものを置いていましたが、今回は少し立ち止まって考えてみました。
護符を祀るとは、どういうことだろう?
私が出した答えは、「来年はこうありたいという意思表示」です。ただの紙や木札ではなく、自分の願いを可視化した「アンカー(錨)」のようなもの。そう捉えると、選び方も変わってきました。
私が「金運護符」を選んだ理由
今回、私が選んだのは「金運」にまつわる護符です。金運というと、「宝くじが当たりますように」といった棚ぼたを想像するかもしれません。でも、私が願ったのはもう少し切実で、現実的なことでした。
- 今の生活の基盤をもう少し安定させたい
- お金の不安を減らして、心に余裕を持ちたい
- その余裕を、家族との時間に使いたい
そんな「暮らしの循環」を良くしたいという思いです。ただ、護符なら何でもいいわけではなく、自分が「これだ」と納得できるものを探しました。手に入れるタイミングや、作られる背景を知ることも、私にとっては大切な儀式の一部だったからです。
もし、あなたも「来年こそは流れを変えたい」と感じているなら、こちらの記事が何かのヒントになるかもしれません。いつ手に入れるのが良いのか、私なりに調べたことをまとめています。
月花殿の金運護符はいつ買うのが正解?月2回だけの「激戦」を勝ち抜き、最強の運気を手にする完全攻略ガイド
実際の掃除で感じた「空気」の変化
新しい護符を迎える準備として、いよいよ神棚の掃除に取り掛かりました。手順は難しく考えず、基本的なことを丁寧に行いました。
- 場を清める:まずは手を洗い、口をすすぐ。
- 埃を払う:新しい白い布で、優しく埃を拭き取る。
- 塩で清める:仕上げに、場をリセットするイメージで。
特に印象的だったのが、「塩」を使ったときです。盛り塩をするわけではありませんが、掃除の仕上げに浄化用のお塩を少し使うことで、物理的な汚れだけでなく、そこに溜まっていた「澱み」のようなものがスッキリする感覚がありました。
もし、掃除をしていても「なんとなく空気が重い」と感じることがあるなら、お塩を使ってみるのも一つの方法かもしれません。私はこちらのような、浄化に特化したものを使ってみました。
手を動かしている間は、不思議と無心になれました。普段は頭の中をグルグル回っている「明日の仕事の段取り」や「夫への小さな不満」が、一時的に消える時間。掃除を終えて、新しい榊(さかき)を供えたとき、部屋の明度がワントーン上がったように感じたのは、きっと窓から入る光のせいだけではないはずです。
家族との関係に起きた小さな波紋
その夜、仕事から帰ってきた夫が、リビングに入ってくるなりふと言いました。「ん? なんか今日、部屋がスッキリしてるね」
神棚を掃除したことは言っていません。それでも、部屋に漂う「整った気配」のようなものを、敏感に感じ取ったようでした。
「そう? ちょっと片付けたからかな」そう返す私の声も、いつもより少し穏やかだった気がします。
「運気」とは「機嫌」のことかもしれない
以前の私なら、「運気が上がる」=「ラッキーな出来事が起こる」と考えていました。でも、今回の体験で解釈が少し変わりました。
- 神棚を掃除して、自分の心が整う。
- 心に余裕ができるから、不機嫌な顔をしなくなる。
- 私の機嫌が良いから、夫も話しかけやすくなる。
- 結果として、家の雰囲気が良くなる。
これを「運気が上がった」と呼ぶのなら、それは魔法ではなく、とても理にかなった心理的な連鎖なのだと思います。
もちろん、人間関係の悩みは家庭によって様々です。もし、対人関係やパートナーとの繋がりにもっとフォーカスしたい場合は、そちらに特化した護符をお守りにするのも、心の支えになるかもしれません。

完璧じゃなくていい。これからの祀り方
神棚掃除をしてスッキリしたとはいえ、毎日欠かさず水を変えたり、完璧な作法を守り続ける自信は、正直私にはありません。でも、「それでいい」と思うことにしました。
大切なのは、「ここに心を戻す場所がある」と認識していること。忙しい朝、神棚の護符が一瞬目に入るだけで、「よし、今日も丁寧にいこう」と思える。その「コンマ1秒のブレーキ」があるだけで、生活は大きく崩れない気がするのです。
悩みは人それぞれ、護符もそれぞれ
私は今回、生活の基盤を整えるために金運の護符を選びましたが、今の自分が「何に一番不安を感じているか」によって、選ぶものは違っていいはずです。
どれを選んだとしても、それは「何かにすがりつく」ことではなく、「自分の願いと向き合う」という前向きな行為だと私は思います。
まとめ:掃除は「外側」ではなく「内側」を磨くスイッチ
年末の神棚掃除と、新しいお札を迎える準備。それは、単なる日本の風習という枠を超えて、忙しい現代人が自分を取り戻すための「必要な儀式」なのかもしれません。
劇的に人生が変わる魔法ではないかもしれません。でも、埃を払い、場を清め、新しい護符を置いた瞬間に感じる「ふっと軽くなる感覚」は、確かにそこにありました。
もし、あなたも「なんとなく今年が重たかった」と感じているなら。大掃除のすべてを完璧にやろうとせず、まずは神棚の周りだけ、少し丁寧に拭いてみませんか?そこから生まれる小さな余白が、来年のあなたを優しく支えてくれる気がします。

